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作業療法

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子どもの作業療法(OT:Occupational Therapy)とは

作業療法では、「できたらいいな」を叶えるために遊びや活動を通してリハビリテーションを実施します。

作業療法士は、感覚の受け取り方や、からだの動かし方、物の使い方や人との関わり方におけるお子さんの特性を理解し、得意なことを引き出しながら、ひとりひとりの状況に合わせた活動でアプローチします。

できるようになるというだけでなく、誰かと関わったり、好きなことを見つけたりして、自分らしく暮らせるお手伝いをしています。

当センターの作業療法について

当センターの作業療法の対象は、発達に遅れがあるお子さん、脳性麻痺やダウン症候群などの先天性疾患、小児整形外科疾患、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、発達性協調運動症、限局性学習症など、多岐にわたります。

疾患やお子さんの特徴に応じた関わりで、成功体験を積み重ね、発達を促します。

どんなことをやっているの?

姿勢や運動のこと

安定した姿勢で楽に呼吸すること、手を使いやすくすること、からだを動かしやすくすることによって、作業や活動に向かうためのサポートをします。
また、作業療法室には、車椅子のまま利用できる日常生活スペースや、視線入力装置、コントローラーやスイッチなど、さまざまな設備や機器があり、お子さんの得意な動きでコミュニケーションや遊び、日常動作を経験することができます。

写真:手洗い
写真:車椅子とキッチン
写真:視線入力装置

視線入力装置

写真:各種コントローラー

各種コントローラー

感覚のこと

感覚の受け取り方に偏りがある子どもたちが多くいます。作業療法ではまず、お子さんがどんな感覚特性を持っているか詳しく調べます。
苦手な感覚は、安心できる環境を保障した上で提供し、受け入れられる感覚刺激を徐々に増やせるように関わります。

動きすぎることが行動に影響する場合もあるため、動きたい欲求を満たしながらも周りの環境に合わせて行動できるよう支援します。

写真:ブランコ
写真:イヤーマフ

苦手な音を遮るイヤーマフ

写真:感覚グッズ

触れると音が鳴る感覚グッズ

遊びのこと

遊びはお子さんの心身の発達のために欠かせないものです。作業療法ではお子さんの遊びの発達段階を評価し、遊びの提案をしたり、興味を広げるための工夫をしたりしています。

おもちゃでの遊びも大事ですが、自分の体を触って確かめたり、体を動かしたり、狭いところをくぐったりするのも大切な遊びです。
子どもにとって楽しんで行うことすべてが遊びとなり、発達につながると考えています。

子どもたちのチャレンジや遊びを支援し、できたという自信を積み重ね、自分らしく生活できるように関わります。

身の回りのこと

着替えなどの身の回りのことや、道具そのものを使用した活動も実施しますが、一連の動作のどこがうまくいっていないのか適切に評価し、動作を細かく分けて練習する場合もあります。

必要であれば自助具の活用も提案し、園や学校、家庭の生活を安心して過ごせるように支援します。

写真:はさみの使用
写真:箸操作
写真:洗濯物干し
写真:はさみ、定規、鉛筆グリップ

ばね付きはさみ・滑り止め付き定規・鉛筆グリップ

写真:自助具

柄の曲がったスプーン・補助箸

写真:結ばない靴紐

結ばない靴紐

人との関わり・社会性

人の働きかけに気づいて応えることが苦手、集団ルールの中での遊びができない、おもちゃの貸し借りが難しいといったお子さんに対しては、個別の場面から家族以外の人と一緒に活動をするなど、適切なコミュニケーションをとりながら遊びの中で楽しく過ごす経験を一緒に積んでいきます。

遊びや活動を通して人との関わりやルールの理解、自分の感情やからだをコントロールすることを経験します。

写真:サーキット活動
写真:カードゲーム

読み書き

文字の読み書きや算数の苦手さの要因を専門的な評価を行うことで探ります。
読み書きの基礎となる見る力や、記憶に関する評価も行っています。

結果に基づき、学習に対するストレスを軽減し、楽しく学校生活が送れるようサポートします。

ひらがなの読み書きが難しい子どもたちには、特性に合わせて読み書きの成功体験を積み重ね、自信を高めて楽しく学習を進められるよう促します。

写真:VMI
写真:文章を読みやすくする定規

文章を読みやすくする定規

どんな評価をしているの?

リハビリテーションの内容は、医師の指示の下、専門的かつ客観的な評価を実施し、子どもたちの得意なこと、苦手なことを適切に評価して決定します。

作業療法が取り扱う評価は多岐にわたり、当センターでは約50種類ある評価の中からお子さんに合わせた評価を選択して実施しております。お子さんに実施していただく検査や保護者の方からお話を伺って行う検査など内容は様々です。その一部分を以下に紹介しています。

写真:上肢機能検査
写真:握力検査
写真:上肢機能検査
写真:上肢の関節可動域検査

手の機能に関する検査

部屋の紹介

作業療法には、作業療法室、感覚統合療法室、個室、ADL室があり、目的に応じて部屋を使い分けています。

作業療法室

写真:作業療法室

おもちゃ棚やマットなどが準備されている広いお部屋です。床上に座る、ハイハイができるじゅうたんスペースと、車いすやいすに座って実施できるフローリングスペースがあります。

感覚統合療法室

ブランコや滑り台、ボールプールなどがあり、お子さんの見たい、触れたいなどという欲求を大切にしながら遊べるお部屋です。

写真:感覚統合療法室

個室

写真:作業療法個室

刺激が調整された集中しやすいお部屋です。

ADL室

キッチンやトイレ、浴室などがあるお部屋です。必要に応じて調理練習や洗濯、洗顔などの身の回りの動作の練習をします。

写真:ADL室
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